取引先から届くセキュリティのチェックシート、答え方の7つのこつ
取引先や親会社から、セキュリティの取り組みを確かめるチェックシートが届くことが増えています。答えた内容は、取引先が委託先を選んだり、契約の条件を決めたりするときの材料になることがあります。あとで困らない答え方のこつを7つまとめました。
「はい」は、今できていることだけにする
予定していることや、一部でしかできていないことに「はい」と書くと、事故が起きたときに説明がつきません。迷ったら、できている範囲を書き添えます。
どこまでの話かを、はっきり書く
全社なのか、本社だけなのか、一部の部署だけなのかで、同じ「はい」でも意味が変わります。子会社や委託先を含むかどうかも書きます。
まだできていないことは、予定と時期を書く
「いいえ」だけでは、取り組む気がないように読めてしまいます。「来年3月までに導入予定」のように予定と時期を書けば、前向きな答えとして受け取ってもらいやすくなります。
言葉の意味をそろえてから答える
「多要素認証」「暗号化」「バックアップ」などは、人によって思い浮かべるものが違います。質問の意味がはっきりしないときは、送ってきた担当者に確かめてから答えます。
根拠になる資料を、すぐ出せるようにしておく
基本方針、教育の記録、アカウントの管理の決まりなど、答えの裏付けを求められることがあります。どの答えにどの資料が対応するかを一覧にしておくと、追加の質問にもすぐ答えられます。
答えた内容を、社内で一つにまとめて残す
取引先ごとに、似た質問が何度も届きます。答えを一つのファイルにまとめ、誰がいつ答えたかを残しておくと、答えのばらつきを防げ、次からの手間も減ります。
外から見える目印を持っておく
IPA(情報処理推進機構)の「SECURITY ACTION」は、取り組みを自ら宣言する制度です。一つ星は「情報セキュリティ6か条」に取り組む宣言、二つ星は自社診断のうえで基本方針を定めて外部に公開する宣言です。経済産業省も、取引先に示せる対策の段階(★3・★4)を評価する制度を、2026年度末ごろに始めることを目指しています。
チェックシートは、取引先に自社の取り組みを知ってもらう機会でもあります。範囲と時期をはっきり書いて正直に答えれば、できていないことがあっても信頼を損ねにくくなります。答えにくかった項目は、次に取り組む順番を決める手がかりにしてください。
チェックシートでよく聞かれる「社員への教育」には、業界別の研修動画(1業界5本の一式)をお使いいただけます。外から見た御社の状態(メールアドレスの流出など)は、無料の簡易チェック(件数と種類・毎月先着30社)でお調べします。
無料の簡易チェックを申し込む 業界別の研修動画を見る
